世界自然遺産の島で自身の変化すら楽しむ 小笠原の中学2年生の話

写話#069
写話ネーム:なつぐも
インタビュー実施:2023年度

学年:中学2年生

性別:女性

居住地:東京都小笠原群島

家族構成:父、母、(姉(海外留学中))、本人

所属部活動:バレーボール部、ものづくり部

学習塾:—

習い事:フラダンス、ソフトボール、フットサル

趣味:ソフトボール、絵を描くこと

特技:絵を描くこと、歌うこと、細かな細工

最近ハマっていること:ネットサーフィン

これからやりたいこと/なりたいもの:考えがどんどん変わっていくことを楽しんでいる

一番自分らしい写真

09 木
01 カツオドリ

01 カツオドリ

02 ドルフィンスイム

02 ドルフィンスイム

ちょうどイルカがいて、一緒に泳いだって感じです

自己紹介をしてもらっていいですか?

はい。えっと、名前は、なつぐもでお願いします。住んでるところは、東京の小笠原という、人が住んでるところの日本の最南端にある島にいます。趣味は、えっとー、部活でバレーボール部と、ものづくり部というのを、ふたつを兼部していて。で、最近は特にバレーボール部を中心にけっこう活動していて。私の住んでいるところは、小中一貫校ではないけど同じ校舎で小学4年生から中学校の部活に参加することができるんですね。それで、私がバレーボール部をはじめたのが小6のときからで、今、これで3年間やってます。あ、あと、趣味としては、ソフトボールと絵を描くことも趣味です。

写真がどれもきれいすぎてどうしようって感じなんですけど、どの写真から話したいとかある?

そうですねぇ、んー、どうしようかな。え、じゃあ、1からお願いします。

この01〈カツオドリ〉は、どういう写真ですか?

えっとー、カツオドリっていうのはこの島で見る鳥で、特に、あの、昔はカツオの上とかで飛んでてカツオを捕る鳥だったので、それが由来でつけられた鳥で。これはえっと、隣にも島があるんですけど、私の住んでる島からそっちに船で行くときにカメラパシャパシャッてやって撮ったやつです。

素敵~。なつぐもさんが住んでいる島ともうひとつの島っていうのは、よく船で行き来するの?

あの、乗るのは、なんか本州のほうに行きたいってときとか、もしくは、その隣の島に用事があったり、あと、私のバレーボールの練習とかで行ったりします。

他校とバレーボールの練習します、みたいなことで移動しなきゃいけないのかな?

まぁ、隣の島はこっちよりもけっこう人数が多くて、だから人数が少ない私たちが行こう、みたいな感じです。

そうかぁ。ちなみに何分くらいで移動できるんですか?

えっと、片道2時間です。隣の島までの距離が50kmっていう。

そのときは日帰り?それとも、その島で1泊とか2泊とかして帰ってくる?

あ、日帰りもできるんですけど、まぁ、遠征のときは、だいたいは行って泊まりながらいろいろ練習して帰ってくるみたいな感じで、1泊か2泊ぐらいします。

すごーい。じゃあ、他校との交流っていうのも比較的ある感じなのかな。

まぁ、はい。なんかバレーボールも人数が少なくて、まずチームとして完全に成り立つという感じではなくて。その、大会に出るときは、その隣の島と合同で出るって感じです。

02〈ドルフィンスイム〉は、どういう写真ですか?

これは、10月の上旬ぐらいの頃に、海岸清掃のボランティアに参加したんです、はい。それの帰りに、この、レクリエーションタイムみたいのがあって。えっと、この島のまわり、夏はイルカ、冬はクジラって感じで、けっこう生き物がきて。(レクリエーションタイムに)ちょうどイルカがいて、一緒に泳いだって感じです。野生のイルカです。

え、一緒に泳ぐってどういうこと?

素潜りの3点セット(フィン、マスク、シュノーケル)ってのを着て、なんか、潜って一緒に泳ぐって感じです。

苦しくなったり、水入ってきたりもしない?もう慣れてるのかな?

いや、します。だけど、なんか慣れてくればけっこう長い時間潜ったりできるので、そのぶんイルカも寄ってきてくれて。一緒に泳ごう、みたいな感じで泳いでくれます。

イルカが発しているメッセージみたいなものを受け取る感じ?

あ、というかなんか、表現があって。ちょうど自分の下とかを泳ぎながらお腹見せてクルクルって回りながら泳いでくると、一緒に泳ごう、みたいな感じの合図になったりとかがあります。

それは誰かが教えてくれるの?

や、というよりは、なんか、ちいさい頃からもうみんな島の人そういう感じで。気づいたら、もうそういうことみんな知ってた、みたいな感じです。

03 泡

03 泡

04 海岸からの景色

04 海岸からの景色

なんか、直感とかけっこう信じるタイプで

海に行くのも日常の一部?よく潜ったりするのかな。

まぁ、はい、夏はしますね。冬はさすがに寒いので入んないんですけど、夏になると、なんか、浜の近くに浮島っていう、なんだろ、4×3ブロックくらいでできた、その、浮きが海に設置されてて、そこでみんな飛び込んだりとか。あ、飛び込みって分かりますか?

飛び込み?

海、飛び込むんですよ。なんだろ、なんか、いろんなとこから飛び込むんですけど。ま、さすがに高すぎると危ないんですけど、そっから、普通に足から飛び込んだり、頭から飛び込んだり、回転して飛び込んだりとかって。私は、最近、回転して飛び込むのにハマってます。

ちなみに、みんなで飛び込むとかっていうのは、小学校のときからの友達とか、そういう人達と?

あ、はい。もうなんか島民全員が、人数が少なくて、みんな顔見知りみたいな感じで、だいたい幼なじみなんですよ。で、あ、海には一人で行ったり、友達と行ったりみたいな感じですね。

ちなみに、海に一人で行くのはどういうとき?

なんか、まったく一人で行くというよりは、だいたいは家族で行って、一人で泳ぎにビーッて行くみたいな感じで。なんか、一人だと、あ、なんか一人だ、静かだぁ、みたいな感じで海に癒されるというか。

あぁ、なるほど。癒される感覚みたいなのがあるんだね。

はい、生き物もたくさんいて。

癒されるのと逆で、日常で疲れることってどんなこと?

え、これは、この島だからというわけではなくて、たぶんけっこういろんな人がそうと思うんですけど、人混みとか、なんか、学校で大変な授業とかあると、そういうのは疲れたり。あと、今日も疲れたことがあったんですけど……

何があったんですか?

なんか、この秋シーズンになると、私の行ってる学校では学芸会っていう演劇をする会があるんですね。セリフを覚えて、なんか全員で物語をやる、みたいな感じなので。それの、今日は、えっと、リハーサルで。けっこう緊張感があって。

どんな物語をやるんですか?

あ、中学生は、今回は、なんか、人魚姫と人間と魂の関係みたいな感じのお話の劇……そのお話の中では、人間が魂を失うと人魚になるみたいな感じの仕組みで、魂の大切さを知ろう、みたいな感じのテーマで。

すごーい。それは誰が考えたんですか?

えっと、私、今回ちょうど学芸会実行委員っていうのをはじめたんですけど、なんか、実行委委員がこういうのいいんじゃないかってインターネットでいろんな台本を持ってきて、それを自分たちなりにちょっと変えながらやってくって感じです。

魂とか、見えない何かみたいな部分の感覚って、自分の中で強い気がする?

んー、魂……魂というよりは、あ、ぜんぜん違う話になっちゃうかもしれないんですけど……

どうぞどうぞ。

なんか、直感とかけっこう信じるタイプで。だから、なんか、目に見えなくてもこうなんじゃないかって、いろいろ考えるのがけっこう前から好きで。だからこそ、なんか、直感ってすごいなと思うことが多かったりします。何かするって言われたときに、なんか、頭で考えるよりも先に、あ、なんかこれ今したいな、とか思ったらすぐにやってみたらいいことにつながるとか、そういう感じです。

04〈海岸からの景色〉は、どういう写真ですか?

これは、さっきも言ったドルフィンスイムの前の、なんか、海岸清掃に行こうっていうやつで。で、その後なんか(まわりの景色を)見たら、わ、めっちゃきれいだな、やっぱいいな、この島、みたいな感じで撮った感じです。

本当にきれいだよね。波の音が聞こえてくる感じがする。

あ、なんか、こんな感じで、ほんとに今住んでるところが好きだなって思ったり、最近は、なんか、同じクラスの人がほんとにこのクラスにいてよかったなぁって思うことが多くて。なんか……

何?教えて。

私のクラス、なんか、みんな個性が強くて、みんな個性的なんですよ。だからこそ、なんかいろんな楽しいことがあったり、学びがあったりして、そういうのがもう大好きで。で、最近は、まぁ、そういうのを振り返りながら、やっぱいいなぁという感じでめっちゃ見直してる感じです、生活を。

ん~、素晴らしい。学校のお友達が個性豊かだなって、どういうところでそう思うのかな?

んー、なんか、みんなそこまで無理してる感じがなくて。あと、なんか、合わせるところは合わせるんですけど、だいたいしっかり自分の意見も言うし、なんか、みんな楽しそうだなって感じがあって。

ま、あと、趣味がけっこう、なんか、すごいんですよ、いろいろ。あの、たとえばそうだなぁ、あ、私のクラスに、なんかもう、釣りが超上手い男の子がいるんですね。で、もう、その子はちっちゃいときからずっと釣りばっかしてて、もう、歩く魚図鑑と言われるぐらいすごくて。釣った魚も、なんか、島で漁師よりも釣りが上手いぐらい上手くて。あと、なんか、それ以外にも、その、技術とか、あと昆虫とか鳥とか、なんかいろんな生き物の技術がけっこうすごくて。だからこそいろいろ助けてもらってるところもあったりします。

ちなみになつぐもさんが、自分はこれが得意だな、みたいに思うことってある?

えっと、クラスを明るくするところとかです。なんか、いっつもワーッてなりがちなので。だからこそなんか、しんみりしたときに、よし、切り替えてなんかみんないくぞ!みたいな感じで、そんな感じで場を盛り上げたり。

05 朝焼け

05 朝焼け

06 青空と雲

06 青空と雲

07 星空

07 星空

08 枝の隙間からの陽の光

08 枝の隙間からの陽の光

毎回、5回ぐらいは見上げてます

05〈朝焼け〉は、どういう写真ですか?

これは、んと、テストの前に朝早く起きて勉強することがあるんですけど。そういうときに、勉強のために早く起きたのに、外見るとなんかめっちゃきれいで、わ、写真撮りに行っちゃおう、みたいな感じになって、そんときに撮った写真で。ほんとになんか、昼間が雨のときとかってけっこう朝焼けがめっちゃきれいなんですよ。

うん、うん。

で、これは、台風の前だったかな、そんときにめっちゃきれいになって。わーっと思ったら、その後、大雨とかいろいろありました。

06〈青空と雲〉は、どういう写真?

なんか、ほんとにこの私の住んでる島は、けっこう青が澄んでるというか、とてもきれいな青なんですね、空の色が。で、まぁその元気な青も好きなんですけど、雲も大好きで。まぁ、いっつもは積乱雲とかが好きなんですけど。まぁ、いっつもきれいだなと思って眺めてると、撮るのを忘れたりするので、ちょっと(積乱雲は)なかったんですけど、これもきれいだなぁと思って撮ったやつです。

空を見上げてる時間って、一日の中でどれぐらいあるの?

なんか、外に行ったときは、毎回、5回ぐらいは見上げてます。

07〈星空〉という写真もすごいよね。

えっと、最近なんか、普通にカメラを撮るのも趣味で、けっこう自分のカメラでいろいろ撮ってるんですけど、星を撮るのってけっこう難しくて。いろんな設定をしなきゃいけないんですよ。このカメラを使ってけっこう撮るようになったのが、中学校1年生ぐらいの頃からで、最近は「星空にも挑戦するぞ」とか言って、お父さんもけっこうカメラで写真撮ったりするので、いろいろ教えてもらいながら撮ったやつです。

すごいなぁ。カメラをはじめようと思ったきっかけはなんだったの?

きっかけは、まず、えと、普通に星空をカメラとかで撮っても、ぜんぜんきれいに写んなかったり、なんか上手く撮れないんですよ。それで、どうやったらきれいに撮れるのかっていうのを思ってたら、ちょうど私アニメ見るのがけっこう大好きで。アニメを見てたときに、ちょうどその、カメラが大好きな男の子の天文部に入っているアニメに出会って。『君は放課後インソムニア』だったかな?そんなかで星空を超きれいに撮ってて。わ、やっぱ撮りたいわって思って撮りました。

きっかけは星空だったということかな。

あぁ、はい。なんかきれいだし、撮れたら嬉しいだろうなぁ、みたいな感じで。

08〈枝の隙間から陽の光〉は、どういう写真?

えっと、カメラのどっかに反射させながら、この、太陽を撮ると、ピカーンっていう筋ができるんですね。で、これが好きで。この写真は夏休みに、上高地って分かりますか?上高地に行ってきて、そんとき、けっこう朝に行ったので、この、木と木の間から眺めるのもいいなぁとか思いながら撮って。けっこういいなと思ったんです。

すごいきれいだね。惹かれるポイントっていうのは、どういうところなんだろう?

日の光をやると、ピカーンってなるのはふつうにきれいだったり、ちょっと虹色がかったりするところもあって好きなんですけど。特にこの写真では、この、枝と枝の間からの太陽の光がきれいに筋にパッてなってるのが、神秘的というか、きれいだなと思って、そういうとこが好きです。

上高地は旅行で行ったのかな?

あ、はい。えとー、母と二人で。ちょうど母の実家がすぐ近くにあるんですね。それで、上高地に河童橋があると思うんですけど、河童橋に、あのー、昔の、芥川龍之介とかが行ったことがあるっていうのを聞いて、わー、行きたいなぁ、みたいな感じ。

芥川とか、小説も読んだりするの?

はい、えっとー、たとえば『羅生門』とか。あと普通に太宰治も好きで、今は『人間失格』とか読んでるとこです。

すごい。太宰とか芥川とか、どんな点に惹かれるのかな?

ん、太宰治と芥川龍之介とかは、それもなんかアニメで、文豪を元にしたアニメ(『文豪ストレイドッグス』)で。その中でも、特になんか、え、この人たち面白そうだなと思って、その話をお母さんにしたら、お母さんが超芥川さんのファンだったんですよ。それで、「家にもたくさんその人の本とかいっぱいあるよ」って言われて。で、そっから読んだりして、うわっ、面白いな、考え方も、この、書き方もきれいだな、みたいな感じで、けっこうちょっと読んでみたいなって感じになった、え、なりました。

09 木

09 木

10 厳島神社

10 厳島神社

11 稲荷神社

11 稲荷神社

あ、お稲荷さんだ!とか思って、とてもはしゃぎます

09〈木〉は、どういう写真?

えっと、これもやっぱ光の筋がきれいなんですけど。あ、これは伊勢神宮の下宮って……あ、伊勢神宮分かりますか?

分かります、分かります。

だいたいそういうおっきい神社って大木があるじゃないですか。で、なんかそういうのを見たりしてると、なんかエネルギーを感じるというか。で、もう、いいなぁと思って。で、そういうのが大好きです。

エネルギーをもらえるっていうのは、どういう感覚なんだろう?

なんか、もしかしたらその木に集中してるからこそ、嫌なこととか、なんか、他の考えてワーッとなるよりも、なんか、静か……心が静かになるっていう感じですかね。

ちいさい頃からそうだったの?

なんか、別にわざわざこんなふうに感じるとかはしてなかったんですけど、けっこうちいさいときから自然にはけっこう足を踏み入れてて。えっと、ちっちゃいときは、なんか、保育園にあんま行ってなくて、だいたいお父さんの仕事についてって、自然の中で遊んだりしてましたね。

10〈厳島神社〉も、自分で撮ったの?

はい、自分で撮って。えっと、私はほんとに神社巡りが好きで。この夏にいろんな神社に、出雲大社とか、なんかけっこう有名なとことか、小さいところまでけっこう行ってきて。その中でもたまたま管絃祭っていう、なんかコロナでぜんぜんできてなくて4年ぶりの祭りだったんですけど、その日は。

ここでも何かを感じましたか?

なんかここだと、やっぱ写真とかで見るよりも、なんかすごい立派で。めっちゃ、なんか、ほんっとに神様いるんだろなって感じました。

神社はどうして好きになったの?

えと、神社がもともと好きになった理由ってのが、それもまたアニメなんですけど。アニメを見ているなかで、その、神社とか、あとはなんか、お化け?妖怪?とかの中で九尾の狐とかって出てくるじゃないですか。そういう妖怪の狐とかを見て、なんか、めっちゃかっこいいなって思って、で、狐が好きになって。そしたら、狐が神社とけっこう関わってることを知って、そっから、わ、神社ってすごいってなって、で、神社が好きになったって感じです。

なるほど。11〈稲荷神社〉は、まさに。

はい。えと、稲荷神社は特に狐がまつられてたり、狐が、その、神様の遣いになってたりして、だから特に好きなんです。

じゃあ、定期的に行ってたりするの?

あ、そのー、私の住んでる島には、やっぱり神社もぜんぜん、2個ぐらいで。で、稲荷神社がないんですね。なので、なんか、その、本州に行ったときだけ、あ、稲荷だ!とか、お稲荷さんだ!とか思って、とてもはしゃぎます。

この写真の中で、なつぐもさんが一番好きだなって思う写真はありますか?

え、でも、やっぱあの、厳島神社のやつは、あの、シルエットも撮るのが好きで、そのシルエット、プラス、この好きなもの、プラス、この夕日で反射してるの、プラス、この夕日のきれいなほうっていうのが、全部が合わさって大好きです。

じゃあ、一緒でもいいんだけど、一番自分らしいなって思う写真ってどれだろう?

えー、どれかな。ん、自分らしい……9(〈木〉)かもしれません。なんでかっていうと、私、けっこう、その、やっぱ光とかも気にするとこもあるんですけど、この、カメラを斜めにして撮るってのがけっこう自分的に、なんか、自分の特徴、写真の撮り方の特徴みたいな感じで。なんか、並行に撮るのも好きなんですけど、それよりはなんか、躍動感ではないけど、なんか、インパクトがあるというか、そういうのが好きです。

それを自分らしいなって思うのはなんでだろう?

んー、なんか、やっぱけっこうこだわりがあったりして。その、さっきも言った光とかってこだわりがあって、そのこだわりの位置にしっかりいくように、自分で体でいろいろ動かしながら撮るってとこも自分らしさだと思ってます。

自分が思ってることをちゃんと言語化できて本当にすごいね。

え、ありがとう……でも、なんか、全部を言うと、私、けっこうぐちゃぐちゃになりやすいので、なんか、そのすべての中の一部分をできるだけ訂正してるって感じで言ってる感じ。

それが分かってるっていうのは、すごいことだと思うよ。この先こんなことやりたいなとか、将来こういうふうになったらいいなとかって、考えてることってあるかな?

んー、なんか普段はむっちゃ考えたりするんですけど、なんかこういう場になると、なんかすぐに頭が真っ白って感じが。

普段から、この先どうしていこうかなって考えたりする?

あ、そういうのは、なんか、むっちゃ考えるタイプで。なんか、けっこう私って、どんどん意見が変わってったり、こうしたいってのが変わってったりして。でも、最近は、どんどん変わっていく自分も受け入れたうえで、今までのことも踏まえていろいろ未来に進んでいこう、みたいな感じで思ったり。いろいろ変わるんですけど、まぁそれを楽しみながら生きてるっていう感じです。

(聞き手:こども研究所/Zoomにて)

撮影写真一覧

01 カツオドリ

01 カツオドリ

飛んでいる鳥を船から綺麗にとることが好きで、その時に撮った写真です。ちなみに、この鳥はカツオドリといいます。

02 ドルフィンスイム

02 ドルフィンスイム

ハンドウイルカがいるところで泳ぐと、野生のイルカが「一緒に泳ごう」と言ってくるかのように近寄ってきます。

03 泡

03 泡

海面を手で叩くと、海中に泡ができて、それを見るのが好きです。

04 海岸からの景色

04 海岸からの景色

これは、海岸清掃が終わった時に撮った写真です。私は、この美しい自然が好きです。

05 朝焼け

05 朝焼け

朝早く起きたときに、外に出ると、とっても綺麗な朝焼けを見れることがあります。私は、その朝焼けのやさしい色が好きです。

06 青空と雲

06 青空と雲

雲大好きで、撮りました。特に、小笠原の空の色は、青が澄んでいて綺麗です。

07 星空

07 星空

最近は、三脚を使って星を撮るのにチャレンジしています。F値やシャッタースピード、ISO感度などを調節しながら撮るのは、とても楽しいです。

08 枝の隙間からの陽の光

08 枝の隙間からの陽の光

カメラで、陽の光を綺麗な筋にしてとるのが好きで撮った写真です。特に、枝の隙間などの小さいところからの光を撮るのが大好きです。

09 木

09 木

大きな木を見たり、触っていると、なんだか元気になります。

10 厳島神社

10 厳島神社

神社巡りが好きで、夏にいろいろな神社へ行ってきて、撮った写真です。

11 稲荷神社

11 稲荷神社

神社の中でも、特に私は稲荷神社が好きです。赤い鳥居も狐も好きだからです。

インタビューを振り返って(本人の感想)

インタビューはどうでしたか? 自分の好きなことをうまく人に説明するのは、大変でしたが、話が広がっていきとても楽しい時間になりました。
「自分らしいな」と感じたことはありましたか? かっこよくしたくて、ちょっと斜めにして、写真を撮るところ。
「自分は意外とこうなんだな」と気づいたことはありましたか? 私も話を広げていくことができることに気付いた。

インタビューを読んで(ご家族の視点)

「この子らしいな」と感じたことはありましたか? 自然が好きで、特に光を意識している点、普段は色々考えるけど、土壇場では感覚になる点が彼女らしいなと思います。
意外だった/知らなかったことはありましたか? 意外と小さなころに僕の仕事の山や畑に来ていたことを覚えていたんだなぁと思いました。素直に嬉しいです。
その他に気づいたことなどはありましたか? 自分のクラスの同級生たちに多角的なものの見方が出来ているのが良いなと感じました。

(なつぐもさんとの関係:父)

インタビューを読んで(第三者の目線)

イルカと泳いだり、浮きから飛び込みをしたり、他校との練習にフェリーで出かけたり……小笠原での中学生活が私にとってはあまりに新鮮で、とてもキラキラした眩しいものに感じたというのが、インタビュー冒頭を読んだだけの第一印象。写真もすごくきれいだし、最高かよと、なつぐもさんの環境を正直うらやましく思いました。

けれど、眩しさをぐっとこらえてインタビューを読み進めると、なつぐもさん自身がとてもチャーミングな人であることが分かってきます。自然に対しても、まわりの人に対しても、カメラや神社、アニメみたいな技術や文化に対しても、すごくオープンで気持ちのよい関わり方をしているなぁと。ことばも豊かだし、私もなつぐもさんと遊んだりおしゃべりしたい!と、いつの間にか思っていました。

この連休は緑の多いところに行って、オープンマインドでいるためのチャージをしてこよう。インタビューを読み終わる頃には、なつぐもさんの写真とお話にばっちり影響されて、そんな決意を固めたのでした。

(東京都、30代、編集者、となりの海はソーブルー)

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