トピックス調査

「2025年の気分」調査
2025年のしあわせ点数は?

小中学生*1の今年の“しあわせ点数”は82.7点。
2026年は2025年と比べて「変わらない」と思う小中学生が65.8%。
来年の世の中への期待は、「平和で戦争のない世界になる」「物価が下がる」こと。

*1 : 小中学生=小4~中3生(以下同様)

今回は、「2025年の気分」調査と題して、小4~中3生の男女600名だけでなく、15~79歳*2 の男女700名にも同じ設問で、今年一年を振り返る調査を実施しました。昨年に引き続き2回目となります。
2025年の小中学生のしあわせ点数の平均点は、82.7点。高校生/大人の66.3点と比較して+16.4点高い点数です。
来年2026年の世の中は今年と比べてどうなると思うか聞いたところ、小中学生の65.8%は今年と「変わらない」と回答しました。今年よりも「良くなる」と回答したのは、小中学生、高校生/大人とも3割程度。「悪くなる」と回答した小中学生は7.0%で、高校生/大人の18.7%より-11.7pt低い値でした。
来年2026年の目標やこうなってほしいという期待を〈自分自身や身の回りのこと〉〈社会や世の中のこと〉に分けて自由回答で聞いたところ、小中学生の〈社会や世の中のこと〉では、昨年に引き続き「戦争をなくしてほしい」「世の中が平和であること」といった平和を望む声が多く、世界の紛争がいまだに収束せず長期化している現状が感じられます。
ただ、平和や戦争終結に関する回答は昨年より数が減少し、一方で、「物価が下がってほしい」など物価高に関する回答は昨年より多く見られました。

*2 : 本サイト内では「高校生/大人」としています。15歳に中学生は含まれませんが、15~17歳には学生以外も含まれます。
 

2025年のしあわせ点数の平均点は、小中学生が82.7点。高校生/大人が66.3点。

  • 2025年の一年間、自分のことをどれくらい「しあわせ」だと感じたかを0~100点満点で聞いたところ(しあわせ点数)、小中学生の平均点は82.7点、高校生/大人は66.3点。小中学生の平均点は、高校生/大人と比較すると+16.4点高い点数でした。
  • 小中学生、高校生/大人のいずれも、平均点は昨年よりわずかに高く、小中学生が昨年比+1.2点、高校生/大人が昨年比+1.6点でした。
  • 小中×男女別では、小学生が男女とも85点以上。4層中最も低い中学生男子でも78.1点でした。

    Q. しあわせ点数を【 】点にしたのはなぜですか。

    • 60点。委員会とか、マラソンとか、やりたくないこともあるから。半分ずつくらいだと思う。(小4女子・長野県)

    • 85点。学校や家庭では、とても楽しく幸せを感じます。でも、ニュースや新聞を目にすると、どんよりした気分になります。(小6女子・東京都)

    • 82点。(林間学校)楽しかったし、野外炊事で作ったカレーがとても美味しかったから。(小5男子・岩手県)

    • 100点。初めての家族旅行で、初めての栃木県に行って、大好きな車のことを展示しているクラシックカー博物館に行ったり、ホテルでは、初めてサウナに入ってとても楽しかったから。(小4男子・岩手県)

    • 80点。もうすぐ終わる中学生活楽しかったから。(中3男子・千葉県)

    • 80点。修学旅行で大阪に行ったのが嬉しかった。(中3男子・山口県)

    • 100点。久しぶりの家族旅行で、行きたいところにも連れて行ってもらえて、沢山遊べたからです。(中1女子・兵庫県)

    • 100点。吹奏楽部の最後の演奏会。三年間のがんばりをぜんぶぶつけた。泣いたしわらったし、最高の演奏会だった。(中3女子・兵庫県)

    2025年の最も心に残ったできごとは、小中学生が「家族や親せきとの旅行」。高校生/大人は「選挙・首相交代・政治関連」 。

  • 2025年で心に残ったできごと(5つまで)を自由回答で挙げてもらい、その中で最も心に残ったできごとを聞いたところ、小中学生は「家族や親せきとの旅行」が最多。続いて「学校の修学旅行・課外授業」で、ほとんどが「修学旅行」ですが、「遠足」「職業体験」「自然教室」という回答もありました。
  • また、小中学生で “最も心に残った”として今年新たに挙がったできごとは、「大阪・関西万博」「クマの出没」についてで、それぞれ14件の回答がありました。
  • 小学生は男女とも「家族や親せきとの旅行」、中学生は男女とも「学校の部活・クラブ」に関することが最多。
  • 高校生/大人は、「選挙・首相交代・政治関連」が多く、具体的には高市早苗首相に関するできごとで、「総理大臣交代」「女性総理誕生」など、今年は政治の歴史的転換が印象深く、心に残ったようです。

    2025年の最も心に残ったできごとをオノマトペでいうと、「わくわく」「やったー」「うきうき」 。

  • 2025年で最も心に残ったできごとについて、どんな気分になったかをオノマトペで回答してもらいました(気分オノマトペ)。
  • 小中学生、高校生/大人は4位まで同じで、1位は「わくわく」。続いて「やったー」「うきうき」「どきどき」。小中学生は半数以上が「わくわく」と回答しました。
  • 小中学生の5位は「へとへと(7.5%)」ですが、4位の「どきどき(28.3%)」と大きく差があります。

    2026年の世の中は、2025年と比べて「変わらない」と思う小中学生が65.8%。

  • 2026年の世の中は、2025年と比べてどうなると思うかたずねたところ、「変わらない」と回答した小中学生は65.8%で、高校生/大人の50.6%より+15.2pt高い値です。
  • 「良くなる」と回答したのは、小中学生、高校生/大人とも3割程度。「悪くなる」と回答した小中学生は7.0%で、高校生/大人の18.7%より-11.7pt低い値でした。
  • 小中×男女別では、「良くなる」と答えた小学生男子が4層中最も高く34.0%。
  • 小中別・年代別では、15~19歳の「良くなる」と回答した人が、他の年代よりも突出して高く、56.0%でした。

    2026年の世の中に対する小中学生の期待、願望は「平和で戦争のない世界になる」「物価が下がる」こと。

  • 来年2026年の目標や願望を自由回答できいたところ、小中学生の〈自分自身や身の回りのこと〉では、「勉強をがんばる」「テストで100点をとる」といった勉強に関することが最も多く、次の「希望の高校に受かる」などの「入試合格」をあわせると4割が勉強や学校に関係することを挙げました。
  • 小中学生の〈社会や世の中のこと〉では、昨年に引き続き「戦争をなくしてほしい」「世の中が平和であること」といった平和を望む声が多く、世界の紛争がいまだに収束せず長期化している現状が感じられます。
  • ただ、平和や戦争終結に関する回答は昨年より数が減少し、一方で、 「物価が下がってほしい」など物価高に関する回答は昨年より多く見られました。
  • 高校生/大人の〈自分自身や身の回りのこと〉では「自分自身や家族の健康」が最多。〈社会や世の中のこと〉で最も多かったのは「物価が下がる」ことについてで、昨年よりも回答件数が増えました。

    自分自身や身の回りのこと(小中学生)

    • テストで100点を取る。(小4男子・千葉県 )

    • 高校生になるので勉強を本気でやる。(中3女子・大阪府)

    • 志望校に合格して新しい生活をスタートさせる。(中3男子・静岡県)

    • 野球のスポーツ少年団に入りたい。(小4男子・岩手県)

    • 自分があらゆる意味で成長すること。(小5女子・大阪府)

    • 忘れ物を今より減らしたい。 (小4女子・福島県)

    社会や世の中のこと(小中学生)

    • 戦争がなくなってほしい。(小6男子・岡山県)

    • 物価が下がること。(中1女子・長野県)

    • ジュースやお菓子が安くなれ。(小4男子・広島県)

    • 夏が暑すぎないこと。(小4男子・福岡県)

    • 高市政権に期待して暮らしやすい日本になる。(中1女子・兵庫県)

    • クマの事件が悲しいので対策して欲しいです。(小5女子・宮城県)

    おとな研究員
    おとな研究員
    おとな研究員

    今回の「2025年の気分」調査は、こども研究所が隔週で行っている「いまの気分」調査を、もっと多くの方にご覧いただくための年末特別編として、昨年の「2024年の気分」調査に引き続き2年連続で実施しました。
    いつもは小4~中3生のみに聞いている“しあわせ点数”ですが、他の層と比較すると、かなり高い点数であることが改めてわかります。
    「来年の世の中に対する期待や願望」で、高校生/大人の「物価が下がる」ことが最も多かったのは、生活に直結する切実な問題としてうなずける結果ですが、小中学生でも「平和で戦争のない世界になる」ことに次いで2番目に多く挙がりました。「米が安くなってほしい」「お菓子が高い」といった回答から、身近なものの価格高騰を通して、子どもたちが物価高を肌で感じている様子が見られました。

  • 調査概要

    小中学生男女を対象に、子どもをとりまくさまざまなトピックスについて聴取する調査です。「子ども」「ことば」「教育」に関するトピックスについて、子どもたち自身がどう感じ、考えているのかを明らかにすることを目的としています。

    調査エリア
    全国
    調査対象
    小4〜中3 男女 600人
    15~79歳 男女 700人
    調査日
    2025年11月16日
    調査分析
    公益財団法人博報堂教育財団 こども研究所
    調査方法
    インターネット調査
    調査機関
    QO株式会社

    子どもの回答にあたっては、保護者の監督のもとで行っております。

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