おこづかいの1ヵ月平均金額は小学生* :1,657円、中学生:3,234円。子どものおこづかい総額が1年前より増えたと回答した保護者は約4割。増額理由は「学年が上がった」に加えて「物価高への対応」なども。
* 小中学生=小4〜中3生(以下同様)
**とても増えた+やや増えた計(以下同様)
今回は、新学期を前に子どもの「おこづかい」に関する調査を行いました。進級・進学を控え、「おこづかいをいくら、どう渡すか」に悩む保護者も多いのではないでしょうか。今回の調査結果では、おこづかいの1ヵ月平均金額は小学生: 1,657円、中学生:3,234円でした。保護者の回答では、1年前よりも子どものおこづかい総額が増えたのが約4割で、理由としては「学年が上がった」「物価高への対応」などが挙げられました。また、もらう方法は「現金」が9割強と主流ですが、中学生では「QRコード・バーコード決済アプリ」が17.1%となりました。子どものおこづかい事情には進級・進学のほかに世の中の経済状況も反映されているようです。
おこづかいの1ヵ月平均金額は小学生:1,657円、中学生:3,234円。(2023年調査より小学生320円、中学生458円増額)
・1ヵ月のおこづかい平均額は、小学生が1,657円、中学生が3,234円でした。こども研究所が2023年に実施した調査と比較して小学生320円、中学生458円とそれぞれ増加しました。
・金額帯別でみると、小学生で最も多いのは「1,000円以上~2,000円未満」で34.8%、中学生では「3,000円以上~4,000円未満」29.5%でした。
・おこづかいの満足度を聞いたところ、小学生では66.0%、中学生では67.7%が「満足している」(とても満足している+まあ満足している計)と回答しました。
子どものおこづかいの総額が1年前より増えたと回答した保護者は約4割。増額理由は「学年が上がった(約7割)」に加えて「物価高への対応(約3割)」なども。
・保護者に「1年前と比較して、おこづかい(月々の定額+臨時分)の総額は増えたか」聞いたところ、小学生では40.2%、中学生では46.2%が「増えた」(とても増えた+やや増えた計)と回答しました。
・増額理由は小中学生ともに、「学年が上がった」「物価高への対応」「塾、習い事、友達との外出が増えた」といった声が挙がりました。
●我が家のおこづかいルール
■おこづかいを渡すタイミング
・1ヶ月に決めた金額以上はあげないこと。自分で考え使うこと。(小5女子/保護者)
・月1回制。本当に必要な物があれば、その都度判断して、おこづかいと別に渡す。(中2女子/保護者)
・月2,000円。友達と外食やカラオケに行くときは臨時で500円~1,000円程度(中1男子/保護者)
■おこづかいの使い方
・使い方は自由だが、1人で買い物には行かない。買う前に大人に確認する。(小4男子/保護者)
・所持金は使う分だけ持っていく。ほしいものが所持金で足りないなら買わない。(小5女子/保護者)
・あまり使いすぎないように、何に使うのかを事前にきちんと説明できるようにしてもらう。(中1男子/保護者)
■おこづかいの管理方法
・計画的に使用し、できるだけ何に使ったか記録。欲しいものがある時は目標額を設定する。(小4男子/保護者)
・お小遣い帳を書くこと。何にどれだけ使ったか把握出来るようにすること。(中1女子/保護者)
おこづかいの使いみちは小中学生ともに「おかしやジュース」「本やマンガ」。小中学生の間で差が大きいのは「外でお茶・ごはん」 「遊びに行くときの交通費」。
・おこづかいの使いみちは、小中学生ともに「おかしやジュース」が6割で最多、次いで「本やマンガ」が3割。
・小中学生を比較して15ポイント以上の差があったのは「外でお茶・ごはん」「遊びに行くときの交通費」でした。
・属性別にみると、小中学生全体と比較して小学生男子では「おもちゃ」が31.6%(+15.5pt)、小学生女子では「アクセサリーや雑貨」が38.4%(+16.5pt)、中学生男子「ゲームソフト」が26.7%(+12.3pt)、中学生女子「外でお茶・ごはん」が46.4%(+18.4pt)と差がみられました。
Q. いままでに、じぶんのおこづかいで買ったもので、うれしかったもの、うれしかったことを教えてください。
●自分へのご褒美
●お金を貯めて買ったもの
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任天堂Switch。節約して貯めたお金で買ったので達成感がある。(中3男子)
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ずっとためていたお小遣いで高いバスケットボールを買って今でも大切に使っている。(中3男子)
●家族へのプレゼント
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学校の林間学校で家族にお土産を買えて喜んでもらえたこと。(小4女子)
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おとうさんにはお酒をプレゼントしてママにはお化粧道具を買ってあげました。すごく喜んでくれました。(小5男子)
おこづかいを「毎週または毎月決まった金額」でもらう小学生は44.8%、中学生は61.5%。
・おこづかいを「毎週または毎月決まった金額」でもらう小学生は44.8%、中学生は61.5%でした。中学生の方が定期定額でもらうことが多いようです。
・「ほしいものがある時や必要な時」におこづかいをもらうのは小中学生ともに、それぞれ約半数存在しました。
・「お手伝いをした時」におこづかいをもらうのは、小学生が34.3%に対し、中学生は17.8%でした。
おこづかいのもらい方は「現金(お金)」が小中学生ともに9割。「QRコード・ バーコード決済アプリ」でもらうことがある中学生は17.1%。
・おこづかいのもらい方は「現金」が小学生98.9%、中学生97.7%といずれも9割強でした。
・「QRコード・バーコード決済アプリ」が小学生では4.5%に対し、中学生では17.1%にのぼり、小学生より中学生が12.7pt高い結果となりました。
「子どもも、お金のことをもっと勉強したほうがいい」「友だちとのお金のやりとりは、もめごとになりやすい」「おこづかいはむだづかいしたくない」「お金持ちになりたい」が9割。
・お金に関する様々な意識について子どもたちに聞いてみたところ、そう思う計(そう思う+ややそう思う)では、「子どもも、お金のことをもっと勉強したほうがいいと思う」 (小学生89.7%、中学生91.0%)、「友だちとのお金のやりとりは、もめごとになりやすいと思う(小学生89.3%、中学生88.2%)」、「おこづかいはむだづかいしたくない(小学生88.8%、中学生89.2%)」、「お金持ちになりたいと思う(小学生87.7%、中学生88.8%)」がいずれも9割でした。
・小中学生の間で比較的差が見られたのは、「お金がないとしあわせにはなれないと思う(小学生73.8%、中学生80.7%)」「人前でお金の話をするのはよくないことだと思う(小学生61.5%、中学生54.3%) 」でした。
子どもと外出した際、商品の価格を見た子どもから「これ私のおこづかいの数ヵ月分!」と言われたことがありました。私自身は特段、金銭感覚を身に付けてほしいという強い思い入れもなく、おこづかいを月ごとに渡していましたが、子どもにとっては毎月のおこづかいがお金の感覚を養うひとつの物差しになっていたのかもしれません。時には祖父母からの臨時収入もありつつ、子どもは日常の中で「これを我慢したらあの小説が買えるかな」など想像しながらやりくりしているようです。「金融教育」というと少し敷居が高く感じられますが、意外にも身近な生活の中でおこづかいのもつ大きな意味を感じました。新生活を控えたこの時期、本調査が各ご家庭の「おこづかい」の目安やルールなどを考えるきっかけとなれば幸いです。(研究員T)
自分のお小遣いでサーティワンを買った。贅沢をしてるみたいでちょっと嬉しかった。(小4女子)
食べたかったスイーツを自分へのご褒美に買った。(中2女子)