01 手乗り蛙
02 そろそろ冬眠しそうな蛙
30匹観察したら愛着湧いちゃった
01〈手乗り蛙〉はどんな写真ですか?
夏の時に散歩をしていた時に出会った蛙を手に乗っけて写真を撮ったんです。「俺のこと撮ってくれ」って感じでこっちを見てきたので、これは撮るしかないなって。
02〈そろそろ冬眠しそうな蛙〉は1 番と同じ頃の写真?
それは10月の半ばですね。なので冬眠態勢に入ろうとしている蛙なんです。色がちょっと違ったりしてますね。それにこの蛙は木の上に乗っかってて、木の上の木とほとんど同じ色で。けっこう難しかったけど、なんとか見つけることができました。
03〈見つめ蛙〉の蛙は、2番の写真とは違う蛙だよね?
はい。それで写真撮りましたね。偶然、同じ木に2匹いたんですよ。
̶̶蛙が好き?
小学5年生の時に自由研究が学校の宿題に出て、その時になんか生き物を題材にしたいなと思っていたら、ナイスタイミングで蛙が来まして「じゃあ、こいつを 題材にしよう」と。それで変色の実験をしたんです。30匹ぐらい捕まえて、虫かごに入れて観察をしたんですけど、それで愛着湧いちゃって大好きに。
蛙の魅力ってどういうところ?
やっぱり色の変色が素晴らしいなと。2と3の写真を見てもらうと分かるんですけど(※撮影写真一覧参照)、この蛙たちは色が緑じゃないんですよ。だけど、1と同じ種類なんです。その場の状況に合わせて色を変えるカメレオンのように、蛙も緑々した所では緑だったり、ちょっと茶色っぽい木の所にいたら茶色っぽくなったり。季節によっていろんな姿があって、とても楽しめます。
小さな頃から生き物が好きだった?
通っていた幼稚園の一面に芝生が張ってあって、そこに生息する生き物たちがいっぱいいたので。蛙が特別好きだったわけではないですけど、そういう研究をしたことによって特別好きになりましたね。
06 森への入り口
07 違う角度から見てみると、、、、、
普通に歩くだけでも何かにぶつかる
森の写真も3枚撮ってくれましたね。
やっぱり家の近くに森があると公園に行くより森に行く回数が多いんですよ。それで森に入るといろんな森の恵みに出会えたりとか、鳥たちと一緒に歌ってみたりとか。
06〈森への入り口〉は?
この写真は家の近くにある普段から入る森なんですけど、この日は快晴で、いつも登るはずの階段が神秘的に見えたんですよ。その時に、向こうの奥の方の階段が見えなくなってて、異世界への扉みたいだなと、これは本当に神秘的だなと、それで写真撮ったんですけど、入ったら何も変哲もない森でした。
07〈違う角度から見てみると、、、、〉はまた違う森?
はい。ここは大きな公園で木々がいっぱい生えてる中にアスレチックがあったりする公園なんですけど、そこで急いで歩いてたら光がいい加減に差し込んできてて、写真撮ろうって思ってスマホのカメラ開いたら、間違えて押しちゃったんですよ。そしたら角度がいい感じ過ぎた。
森の中ではどんなことをする?
まだ1回しかしたことないんですけど、自分のサックスを持って森に行って吹くと、もう爽快感しかないんですよ。自分の音が森に吸収されていくみたいな。あとは普通に歩くだけでも何かにぶつかるっていう。木にぶつかるんではなくて、蜘蛛の巣とか、どんぐりとか。森じゃないとできないような出会いができるので。
13 晴れのときの空模様
14 曇りのときの空模様
雲ひとつない空って本当に清々しい
13〈晴れのときの空模様〉について教えてくれますか?
僕は空を撮るのが好きで。これは雲ひとつないような、さすがに太陽を写すと逆光になるので太陽がない所を撮りましたけど。こういうの見ると本当に清々しくなるんですよ。
14〈曇りのときの空模様〉は別の日かな?
14は別の日に撮ったんですけど、雲っていろんな形あるじゃないですか。これ何の形に似てるなっていう想像もするんですけど、この雲は予想ができないんですよ。想像できないのでなんとも言えない雲ですね。
空の魅力は?
広いことですね。広ければなんでも見れるし、あっちこっちに雲があったりとか、一面雲に覆われてるとか、そういう、空が表情を表すのが雲とか太陽とかかなって。
いつから空が好き?
けっこうこの頃ですね。今まで小動物とか地べたにいるようなものを中心的に好んでいたんですけど。この頃、授業で星がたくさんあり過ぎて数えきれないぐらいあって……ということ学んで、そんなんだったら空も同じようなもんだなと。広い存在っていうことになるので、そういうデカい空を見るのが、中学生になったあたりから好きになりました。
19 サックス
サックスならクラシックもジャズも、行進曲もできる
このサックスはaji10さんのもの?
小学4年生の頃から吹奏楽部で、サックスを吹いてたんですけど、小6に上がった時に自分の楽器があったらいいんだろうなと思うようになって、祖母にお願いしたんですよ。そしたら「受験で合格したらね」っていう感じになって、だったらもう合格するしかないなって思って勉強したんですけど、まぁ難しくて、難しくて。なんとか最後の最後で受かりましたけど。それで、「じゃあ約束通りね」っていう形で。
サックスをやろうと思ったきっかけは?
運動が苦手で、歌うのもあんまり声高くないからなと。それで残った2つは帰宅部か吹奏楽部なんですよ。帰宅部は部活じゃないなというので吹奏楽部に入りました。サックスやり始める理由となったのはやっぱり母ですね。母はもともと小学校の音楽教諭だったので「どの楽器がいいかな?」と聞いたら「サックスがいいんじゃない?」って。そしたらけっこう楽しくて、今も部活でやってます。
サックスの魅力はどんなところ?
やっぱりいろんな分野で役に立つっていうことですかね。クラシックでもジャズでも、行進曲とかでもいろいろできたりするので。あと合奏曲の中でもけっこうソロが多い部類に入るんですよ。特にこのアルトサックスは。音は楽器によっていろいろなんですけど、アルトサックスは滑らかな音も出せますし、矢のような音も出せますね。あとテナーサックスっていうのがこの下にあるんですけど、それは特にバンド内のヒーロー的存在。僕がアンサンブルでやってるバリトンサックスは、これが吹ければなんでも吹けるっていう感じです。
部活の中の雰囲気はどう?
先輩たちも後輩たちも本当にフレンドリーなので、部長さんにでも話かけられるような雰囲気ですね。
03 見つめ蛙
すべての生物にやさしくできるようになりたい
一番好きな写真はどれですか?
難しいですね。なんだろうなぁ、本当に自分が好きなものって他にもたくさんあるんですよ。食べることだったりとか、歩くことも好きですし、いろんな所に行くのも好きなので。その中からさらに厳選してるので。
一番自分らしい写真はどれでしょう?
3番(〈見つめ蛙〉)ですかね。クラスの人たちって大抵虫がダメなんです。だけど僕は大丈夫なので。音楽の授業とかで音楽室に虫が出たっていうと大抵僕が逃がすハメになると。あとは、やっぱり僕は蛙なのかなと。
これから、どんな人になりたいとかありますか?
学校でよく虫が出るんですよ。その虫とかがよく潰されちゃうシーンを見るんですよ。僕は潰すというよりは逃がす。やっぱりすべての生物にやさしくできるようになりたいですね。あとは小学生の頃からリーダーとして前に立っていくことを何回か経験させていただいてるので、そういうリーダー、みんなのことを引っ張っていけるような存在にもなりたいです。
(聞き手:こども研究所/Zoomにて)
撮影写真一覧
01 手乗り蛙
カエルを捕まえた際に手の上にとてもいい感じに乗っかってくれたので、カメラで思わずパシャリとしてしまいました。
02 そろそろ冬眠しそうな蛙
蛙の色も空と同じ灰色になっていました。さらに、その日はとても寒かったのでカエルの冬眠準備だと考えて 木の上でパシャリとしました。
03 見つめ蛙
写真の二枚目を撮ったあとすぐにその場を立ち去ろうとしたら、冬眠し そうなカエルがこちらを向きました。それに、なんとも言えないような顔でこちらを見てきました。こん な真正面からカエルを撮るのは、正直言って初めてだったのですが、なんとかうまく撮れました。
04 くるみを食べているリス
これは、とある動物園の間近をリスが歩いてくれるエリアで撮った写真です。まるで撮ってくれというようにこっちを見てきたので可愛くてついパシャリと連写してしまいました。
05 滝の大迫力
夏休みに訪れた峡谷の入り口で迫力、美しさともに抜群の滝がありました。この写真を見るといつも小鳥の囀りや、滝の轟音が聞こえてくるような気がします。
06 森への入り口
これは、とある森の入口で撮った写真です。この景色を見たときに僕は、 まるで異世界への扉だと思いました。しかし、その先にあったのはなんの変哲もない森でした。
07 違う角度から見てみると、、、、、
森も林もどんな場所でも角度を変えてみると違った感じに見えてきます。この写真は、木々に隠れている太陽の光がとってもいい感じに当たっています。
08 神秘的な森
林の間から差し込む光が好きです。
09 チューリップ畑
チューリップ畑が一望できる丘の上にいってパシャリとしてきました。まだ朝の時点で撮ってきたので、花がきちんと開いていないかもしれませんが、それがまたいいんです!
10 井戸
この写真は、水が流れ落ちる一瞬を切り取ったものです。僕は、このような神秘的な写真を撮るのが好きです。
11 鏡池
空中で魚が泳いでいるような景色で神秘的でした。
12 初日の出?
この写真は、初日の出を見に行ったときに撮ってきた写真です。しかし撮ったのは太陽ではなく、逆方向に見える月です。主役の太陽ではなく、月を撮ってみるのもまた面白いです。
13 晴れのときの空模様
天気が晴れているときは、雲が少なくてとてもきれいな青空を見ることができます。この日は、快晴といっても良いような空の青さでした。
14 曇りのときの空模様
晴れのときに比べると雲が多い曇の日。雲が多いからこそ空を見ると面 白いものが見えてきました。
15 鉄塔
普段僕達の生活を支えている電気などが流れるための線をつないでいるのが鉄塔です。その鉄塔を真下から撮ってみると、とてもユニークなものが撮れました。
16 紅白鉄塔
この鉄塔は、二色に色分けされていて、遠くから見てもすぐに分かるものになっています。これも真下から撮ってみると、迫力満点でした。
17 鉄道
この写真は、偶然出会った電車で、 普段見る色と随分変わっていました。列車も色が変わると雰囲気も変わるな~と思ったのはこのときでした。
18 色違いの連結
同じ電車であったとしても違う色同士を繋げて走っているため、とても違和感を感じました。
19 サックス
僕は学校の部活動で、吹奏楽部のサックスを担当しています。小学4年生の頃からやっていたので、多少は吹けます。
祖母に買ってもらった、僕の宝です。
20 部活動
中学生になってからは、先輩たちと一緒にアンサンブルにもチャレンジしています。三人で音を合わせるのはなかなか難しいですが、とても楽しんで取り組んでいます。僕は、バリトンサックスも吹きます。
インタビューを振り返って(本人の感想)
今回のインタビューを受けて、自分の好きなことの中でも特に好きなことをピックアップすることができたので、とてもいい経験になりました。これからも自分の好きなものをたくさん見つけていきたいと思います。
インタビューを読んで(第三者の目線)
蛙を掌に乗せることなく大人になってしまった私ですが、こんなにも楽しそうにカエルの変色を教えてくれるクラスメートがいたら、爬虫類に対する視線がちょっとは違っていたのかも。「空の魅力は広いこと」って言葉もストレートでいいなあ。自然や音楽に向ける優しい気持ちと眼差しを感じる写真と言葉に、すっかり癒されました。
(米国・ネバダ州、30代、ライター、さっちゃん)
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